ニュース&コラム | 2020-02-07

2019年に頭角を現したユニコーン企業

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Gené Teare, December 27, 2019

2019年の現在、ユニコーン企業は以前のように伝説のような珍しい存在ではなくなり、Crunchbaseは彼らの功績を追い続けてきた。今年(2019年12月25日現在)は、142社がCrunchbaseのユニコーンボードに仲間入りを果たした。

これは、過去最高だった2018年の158社を下回り、2017年(102社)、2016年(87社)、2015年(106社)を上回っている。このユニコーンであることの称号を得るために、ベンチャーから投資を受けている非公開企業は、10億ドル(約1,100億円)以上の評価をされる必要がある。

米国では、2019年には、2018年より11社多い78社の新しい企業がユニコーンとして登場した。中国のユニコーン企業は、2018年の58社から2019年には22社と大幅に減少している。 次いでユニコーンを多く輩出している国はドイツとブラジルの5社で、両国にとって最も多い記録だ。イスラエル、インド、およびイギリスはすべて、4社の新しいユニコーンが輩出されたと報告している。

ユニコーン企業への年度別投資額

別の視点から2019年を振り返るために、2019年の新しいユニコーン企業らから、ユニコーン企業への資金調達の話題に切り替えよう。 2019年、ユニコーン企業は851億ドル(約9兆3,000億円)を調達した。これは、2018年の1,390億ドル(約15兆2,000億円)、2017年の938億ドル(約10兆2,500億円)から減少している。

WeWorkが2019年9月30日にIPOを撤回した後のベンチャー市場の変化に対する懸念にもかかわらず、ユニコーンへの提供資金は前期と比較して11%増加したが、前年同期比では54%減少した。 2018年には、Ant Financialによる140億ドル(約1兆5,300億円)、Juulによる128億ドル(約1兆4,000億円)が投資され、ユニコーン企業として過去最高額となる調達ラウンドが行われたことは価値のあることだろう。ただし、これらの2つのラウンドだけで、2018年のユニコーンへの投資額が増加したわけではない。新しいユニコーンが2020年に生み出されるためには、2019年の投資額が前年よりも高い割合で増加していることを期待している。

2019年に誕生したユニコーン企業

2019年に誕生した新しいユニコーン企業の評価額は合計で2,160億ドル(約23兆6,000億円)に達し、合計で505億ドル(約5兆5千億円)の投資が行われた。 2019年にユニコーンが誕生した主なセクターは、金融サービス、コマースとショッピング、データと分析、交通運輸、SaaS、およびヘルスケアだった。

評価額の高いユニコーン企業5社

・Uber Advanced Technologies Group(73億ドル)Uberの自動運転車子会社
・JD Health(70億ドル)医薬品向けeコマース・プラットフォーム
・Databricks(62億ドル)統合顧客分析プラットフォーム
・CloudKitchens(50億ドル)Travis Kalanick氏のデリバリー専門店用スマートキッチン
・Rivian(50億ドル)サステナブルEV自動車メーカー

2019年に、ユニコーンになり上場した6社(IPO評価順)

・10X Genomics(37億ドル)ゲノミクス解析プラットフォーム
・Vir Biotechnology(17億ドル)感染症予防と治療に有効な免疫の研究開発
・RealReal(17億ドル)高級品委託販売サイト
・Bill.com(16億ドル)大企業の支払い業務の自動化
・Canaan Creative(14億ドル)ビットコイン・マイニング装置メーカー
・Health Catalyst(13億ドル)医療データマネジメント

これらは全て、IPO時の評価額が、2019年に資金調達をした際の評価額を上回った企業だ。Health Catalystの25%から10X Genomicsの189%まで評価額が増えている。

ユニコーン企業に投資をした投資家達

この新しく誕生したユニコーン企業らに500億ドル(約5兆5千億円)が投資されたことで、これらの企業の成長を後押ししている投資家を見るのは非常に楽しみだ。 2019年に自社のポートフォリオからユニコーン企業が誕生した投資家とユニコーン数は次のとおりだ:

Insight Partnersは13社、Spark CapitalおよびTiger Global Managementは11社、New Enterprise Associates、GV、General Atlantic、SV Angelは10社となる。この投資家リストには、アーリーステージとレイトステージのベンチャー、コーポレートベンチャー、プライベートと、VCから投資を受け高評価されているベンチャー企業に大きく掛けたい投資家が全て含まれている。

2019年にユニコーンのステータスとなった企業の資金調達ラウンドに参加した回数が多い投資家は次の通りである:New Enterprise Associatesが30回、Insight Partners(26)、Kleiner PerkinsおよびGV(25)、 Accel and Spark Capital(24)。

ユニコーン企業の創業者達

これまでに紹介したユニコーン企業に提供する資金が不足することはないが、ユニコーンの地位に達する企業の創業者のうち、男性と女性の数には大きな差が未だ存在している。 2019年に生まれた新しいユニコーン企業のうち5社(4%)は女性のみの創業者で、16社(12%)は女性と男性のチームによって共同設立された。 2019年全体としては、114社(84%)のユニコーンが男性のみの創業者であった。

出典:crunchbase news