ニュース&コラム | 2020-02-07

FinixがシリーズBで3,500万ドル(約40億円)を調達

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Natasha Mascarenhas, February 4, 2020

1750万ドル(約20億円)を調達してからわずか6か月で、決済インフラのスタートアップFinixは、Sequoia Capitalがリードし、シリーズBで3,500万ドル(約40億円)を調達した。 Acrew Capital、Bain Capital Ventures、Activant Capital、Inspired Capitalなど、他の投資家も同ラウンドに参加した。

AWSでの決済処理システムの構築を目指しているサンフランシスコのスタートアップは、現在までに5,500万ドル(約60億円)の資金を調達している

FinixのCEOであるRichie Serna氏と会った時、彼は前回の資金調達ラウンドから学んだ教訓、成長計画、AirbnbとUberが間違ったことを共有してくれた。それでは、難しい話は抜きにして、早速本題に入ろう。

AからB

Finixは2015年に設立され、企業が決済処理インフラストラクチャを社内に導入するのを支援したいと考えている。 多くの費用を必要とするサードパーティとの連携や、自社用にゼロから全てを構築することなく、APIを利用して自社のエンジニアによる構築を200万ドル(約2億2,000万円)から300万ドル(約3億3,000万円)の価格帯で提供したいとしている。 Finixの決済処理インフラストラクチャは、年間5,000万ドル(約55億円)以上のトランザクションの処理を可能にしている。

Serna氏は、「新しいStripeとSquareのような」世界を実現すると言い、企業のeコマース決済処理を取り扱う2社に例えた表現をし説明している。 Serna氏は、自社のStripeまたはSquareとなるようなシステムを構築することで、決済処理にかかる手数料を支払う必要がなくなる、とSerna氏は7月に話していた。

シリーズAで1750万ドル(約20億円)を調達して以来、同社の姿勢は一貫したままだ。新しい情報としては、Finixが国際市場での成長を推進していることだ。現在、コスタリカ、コロンビア、カナダ、メキシコ、英国に顧客を抱えている。

私たちがサービスを販売提供していた顧客は、国際市場に参入する際の最大の障壁は決済戦略でした。」とSerna氏は話している。 CEOは、かつてUberの国際決済戦略を指揮していたFinixが最近採用したゼネラルマネージャー、Billy Chen氏について述べた。
また、他のSaaS企業に決済テクノロジーを提供しているSaaS企業Zuoraが先ほど、「企業が決済サービスプロバイダーを選択するとき、価格は導入を決める決定的な要因のように思えません。機能、地域の範囲、加盟銀行、手数料の組み合わせになる傾向があります。」と話していることも注目に値するだろう。国際的な成長に焦点を当てているFinixの戦略は理に適っていると言える。同社は、収益に関する数値の開示や、収益性の有無についてコメントすることは見送られた。

エンジニアの動き

プレスリリースによると、国際的な成長以外に、新たに調達した資金は、特に製品とエンジニアリングの分野に重点を置き、Finix社全ての部門で採用を行う予定だとしている。

そしてエンジニアと言えば、Finixはスタートアップで働く人々が難しい決済処理に関して費やす時間を減らし、製品開発に多くの時間を費やすことを支援したいと考えている。

「インテグレーションが変わり、新たなコンプライアンスの負担と新たな決済方法が生まれ、国際市場に参入する必要があります。」とSerna氏は言う。 「組織において、この負担が膨らむ部分になりたいと考えています。」

彼は、Airbnbでは約200人、Uberでは約500人の従業員全員が、決済処理に取り組んでいると付け加えた。

「自社内で独自のシステムを構築しようとするのではなく、Finixのような企業や人材に外部委託するべきです。」と彼は言う。 UberとAirbnbは、「当時、会社が成長している時期に当社のような解決策がなかったために自社内で構築する必要があり、彼らは純粋に必要なものを独自で構築しなければならなかったのだろうと思います。」と彼の推測を付け加えた。

前述のような事例以外でも、Finixは、将来的には全てのソフトウェア会社が決済会社になり、それほど遠くない将来には、収益の大部分が決済から生じると考えている。これまでのところ、顧客にはClubessentialというプライベートクラブ管理ソフトウェアプラットフォームを提供する会社や、Lightspeed POSと呼ばれる小売店のPOS会社、および中小企業プラットフォームのKabbageが含まれる。

Finixが考えている、企業が決済処理を所有したい未来が正しいと信じるかどうかにかかわらず、1つ確かなことが言えるだろう:それは、現在、Finixの投資家にはSequoiaが含まれている。それは、昔同じように信じる未来を実現させたスタートアップに投資をしたVCがFinixにも投資をしたという事だ。StripeとSquareという2大企業が実現させたように。

出典:crunchbase news