ニュース&コラム | 2020-02-06

Serena、Obvious Venturesが臨床試験市場に取り組むInatoに1,400万ドル(約15億3,500万円)を投資

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Natasha Mascarenhas, February 4, 2020

Inatoは、最も複雑な疾患に取り組むことの多い臨床試験に、より多くの患者を対象に含めたいと考えている。 2016年にフランスのパリで設立されたこのスタートアップは、Obvious VenturesとCathay Innovationがリードし、シリーズAで1,400万ドル(約15億3,500万円)を調達した。SerenaとFly Ventureもラウンドに参加した。

同社によれば、米国の100万人辺りにおける臨床試験施設(多くの場合は研究施設または病院)の年間運営数は、低所得国に比べて250倍だ。さらに、裕福な患者は、裕福ではない患者に比べて紹介される可能性がほぼ2倍である。

Inatoは、このギャップに対処するために、以前から利用されていなかった研究施設を開放し、臨床試験患者が利用出来るよう患者と施設を繋ぐという。そして製薬会社とも提携することで、Inatoはより多くの患者が治療を受けることが出来、最終的には(富裕層ではない)一般の人々にも治療の機会が行きわたるようにしたいと話している。

Inatoは、臨床試験へのアクセスが富裕層や規模の大きな案件に集中することを避け、臨床試験のメリットを最前線で維持し続けていると説明している。簡単な言葉で言えば、Inatoは研究施設を解放し、臨床試験に参加出来る患者を繋げているのだ。共同創業者兼CEOであるKourosh Davarpanah氏によると、同社は「患者を受け入れる余地はあるが、現在は研究プロセスに参加していない施設が数千ある。」と見積もっているという。

Inatoは、Airbnb、Hipcamp、AirGarageなどのスタートアップが採用している一般的な戦略を採用して、既存の商業用の土地を開放する。そして、Obvious Venturesも次のように認めている。「マニュアルという、テクノロジーによって合理化された非効率的な市場に関する長い歴史があります。臨床試験はその次であり、非効率な市場の中でも最も重要なカテゴリである可能性があります。」とリリースで述べている。

同社は、75か国に点在する3,500人以上の医師が患者に治療を提供するために同社のサービスを利用したと主張している。 競合他社に関しては、Davarpanah氏によると、「現状維持」が最大の競合だと話している。

「最終的に、私たちは皆、イノベーティブな治療法から直ぐに恩恵を受けることになるでしょう。」とDavarpanah氏はCrunchbase Newsに語った。 「現状は、CRO(医薬品開発業務受託機関)と製薬会社が、パフォーマンスが低いにもかかわらず同じ施設に戻るでしょう。」

彼は、新たに調達した資金で臨床医のネットワークを拡大し、現在は、臨床医のネットワークは80カ国に点在していると言う。 また、同社はフランスに拠点を置いているが、最近開設したニューヨークのオフィスは米国でのPRに注力するとしている。

利益を上げるために、Inatoは、驚くべきことではないが、製品をテストする必要がある製薬会社にサービスを販売している。

最後に、Inatoは、「収益が上がるタイミングは非常に近い、これは私たちのようなステージにいる企業では非常にまれなことです。」と付け加えた。

出典:crunchbase news